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一日デネット読んで終わる

ダニエル・デネット『心はどこにあるのか』を読む。

訳の出来は、気になるところはいくつかあったので原書と並べながら読む。

ハッキリいえばデネットの英語は難しいが、日本語訳すると更にわかりにくくなる。

彼が強調したい文や単語はどれかを見極めながら読まないといけない上、僕の単語力の低さが露呈する。

 

彼がこの本で主張していたことの一つは

(人間以外の)動物が意識的な思考をするという証拠はないということ。

世間の一部の主張では、動物は思考することが事実、意識があるのは事実ということになっているが、それは無意識的にも可能なこととデネットは言う。

デネットはハッキリとは言わないが、暗に動物の意識的な思考を否定しているように思える。ハッキリとは書かないけど。

 

その他、デネットによる認識機能の進化が語られる。志向性についてや表象について考える時有益なヒントになるだろう。

これに加えて『思考の技法』など読めば、デネット哲学の理解は進む……

 

……のだろうが、やはりなんというか、ところどころで理解に苦しむ。

おそらくまず大前提として、僕ら読者も哲学者も、理論家であるということを前提しているのだろう。そして理論家たるもの、記述は十分かつ節約的にしなければならないというのが前提にあるのだろう。そうなれば、志向的構えを説明/予測の戦略として利用することは大いに合理的となる。志向的構えというのは、デネット以外の哲学者はあまり使わない表現で、しかしこの志向的構えを受け入れなければ、他の説明についても