オッズ比についてのメモ
オッズ比についてのメモ
仮に、新薬の使用と、疾患Aの関連について以下の結果が出たとする。
疾患Aがある | Aなし | 合計 | |
新薬使用 | 5 | 3 | 8 |
新薬なし | 1 | 4 | 5 |
新薬使用者における、発症率は、5 / (5+3) ≒ 0.6
非使用者の発症率は、1/(1+4) = 0.2
それぞれの数字0.6や0.2をリスク(risk)という。
この2つのリスク(発症率)の比 0.6/0.2 =3
これが相対リスクである。3倍高くAが発症するということ。
一方、新薬使用者の疾患オッズは5/3≒1.7
非使用者の疾患オッズは1/4=0.27
この疾患オッズ同士の比 1.7/0.27 ≒6.3
これがオッズ比である。
この意味は、もしも人口10万人の間に疾患A発症者が10人いたら、
もしその10万人が新薬を使った場合、10*3=30人の発症者がいることになる。
補正
新薬使用群と非使用群で、疾患A発症率を比較したい
もし仮に、新薬使用群に、疾患Aの家族歴を有する人が多い場合、
新薬使用群で、Aの発症率リスクが高くなる可能性がある。
このような場合、両群でAの家族歴の違いを考慮したリスク計算を行なう必要がある。これを補正という。
参考・
http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1106/h0602-3_c_15.html